

6年前に初めてNYに来た時に一番うれしかったのが、日本では考えられない値段でアメリカをはじめとする世界中の一流オーケストラのコンサートが楽しめること。もともとオーケストラに入っていたこともあって、病みつきになりました。120年も前に作られ、毎年世界中から多くの演奏家がやってくるCarnegie Hall(カーネギーホール)やNew York Philharmonic(ニューヨーク・フィルハーモニック)の本拠地Avery Fisher Hall(エブリフィッシャーホール)などがあり、9月から5月までがシーズンで、シーズン中はほぼ毎日何かしらのコンサートが開かれている。その年のシーズンのチケットは、サブスクライバーやパトロン用に2月頃から売りに出される。一般売り出しは夏になってからで、人気のあるコンサートは一般売り出し前に売り切れていることもしばしば。是非サブスクライバーになっておきたいところ。ここではNYのコンサート事情を紹介します。
1891年に完成し、チャイコフスキーの指揮でこけら落としが行われた。それ以来、毎年のように全米のみならず、世界中の一流演奏家が演奏しにやってくる。その音響の良さは定評があり、最上階のバルコニー席の後ろの方でも、いい音で演奏が楽しめる。クラシック音楽だけでなく、ジャズ、ポップスなど様々なジャンルのコンサートやフォーラムを行われ、一度は体験してみたいコンサートホールの一つ。問題は、静かな時に外のパトカーなどのサイレンが聞こえること。

リンカーンセンター内にあり、ニューヨーク・フィルハーモニックの本拠地。毎年Great Performerというプログラムで、シーズン中はカーネギーホール同様、世界中から演奏家がやってくる。その年のシーズンのコンサートチケットはやはりサブスクライバーによる先行販売が2月には始まり、人気のあるコンサートはいい席がすぐになくなる。
夏のオフシーズン中は、特に若手育成のために様々なコンサートやジャズコンサートが行われる。毎年恒例の"Mostly Mozart"ではモーツアルトの作品を中心に、数多くの演奏家が夏のコンサートを盛り上げる。また"Midsummer Night Swing"は、有名ダンサーを中心にだれもが参加できるダンスパーティで、暑いNYの夏をダンスで楽しむ市民で賑わう。
このAvery Fisher Hallは主にオーケストラや合唱コンサートなどに使われるが、室内楽やリサイタルなどは隣接するAlice Tully Hallで楽しむことができる。リンカーンセンターでのコンサート帰りには、近くのTower Records(1961 Broadway、66丁目と67丁目の間)に寄るといい。ここのジャズとクラシックのコーナーは非常に充実している。


また毎年メモリアルデー(5月最終月曜日、2003年は5/26)には、セント・ジョン・ザ・デヴァイン大聖堂で無料コンサートが行われる。いまだ建築中の巨大な教会に広がる荘厳な響きは一度体験したいもの。詳しくはこちらを。
| 毎年恒例のニューヨーク・フィルハーモニックによる無料野外コンサート"Concerts in the Parks"がセントラルパークなど市内公園やNY近郊の公園で開催されます。2003年は7/6〜13までの予定です。夜のコンサートですが、お昼前から場所取りでいっぱいになります。ピクニックをかねてワインやビール、食べ物を持ち込んで楽しみましょう。 詳しい日程、場所、曲目などはこちらを参考にして下さい。 ![]() |

アマチュアと言ってもここで紹介するのは、有名なJuilliard School(ジュリアード音楽院)とManhattan School of Music(マンハッタン音楽院)。それぞれフルオーケストラを持ち、年に何度かコンサートを開く。将来の一流演奏家の卵達が、学生オーケストラとは思えないほど完成された演奏を披露する。機会があれば一度コンサートに足を運ぶことをオススメ。Avery Fisher HallやAlice Tully Hall、教会などでコンサートが行われる。ジュリアード音楽院のイベント情報はこちらを、またマンハッタン音楽院のイベント情報はこちらを参照のこと。

ニュージャージーのNewark(ニューアーク)にあるNew Jersey Symphony Orchestra(ニュージャージー交響楽団)の本拠地で、新しいホールだが、毎年世界中からNYにやってくる演奏家達のコンサートも頻繁に行われる。カーネギーホールやリンカーンセンターでチケットが取れなかったときには、NJPACでのコンサートのチケットを取るのも手である。特にニュージャージー州に住む方にはオススメ。多目的ホールであるためコンサートだけでなく、ミュージカル、バレエ、ダンスなども楽しめる。ブロードウェイミュージカルのツアーもやってくるので、見逃せない。
タングルウッドは、マサチューセッツ州西部にあるBoston Symphony Orchestra(ボストン交響楽団)の夏の拠点で、その歴史は古い(1934年に始まる)。毎年6月末から8月末まで、若手演奏家のためのコンサートや、ボストン交響楽団をはじめとする一流オーケストラが、堅苦しくない雰囲気でコンサートを行っている。通常のコンサートホールのように座席もあるが、どうせなら一番安い芝生席で、寝転がりながらピクニック気分で夏のコンサートを楽しみたい。野外と言ってもスピーカーの音がいいので、問題なくいい音で楽しめる。我が家も毎年、ワインやチーズなどピクニックセットを持って行き、楽しんでいる。日本では味わえない贅沢な夏の一日である。日系の旅行会社が高い料金でツアーを行っているが、行動も制限されており、しかも座席で聞くために、本来のくつろいだサマーコンサートは楽しめなかったという声も多い。座席でいい音で聞きたいのなら、きちんとしたコンサートホールで聞いた方がましである。NYから車で3時間。このタングルウッドのあるBerkshire(バークシャー)地方には、印象派のコレクションで有名なSterling and Francine Clark Art Institute(クラーク美術館)やThe Norman Rockwell Museum(ノーマン・ロックウェル美術館)があり、NYからのドライブには最適である。
名門Phiradelphia Orchestra(フィラデルフィア管弦楽団)の夏の本拠地、Saratoga Springs(サラトガスプリングス)で8月に行われる音楽祭。NYからは3時間のドライブになるが、時間があれば近くのB&Bなどに一泊し、アップステートの自然、町並みを楽しむのも面白い。フィラデルフィア管弦楽団以外にもNYシティバレエや地元のオペラ、ジャズフェスティバルも行われる。夏のオススメスポットである。
